富士山 一周 101キロ 踏破!自分の位置確認の繰り返し。
スタート前
温泉に入ったり、仮眠をしたり、多めに夜飯いれたり。
スタート
かなりリラックスした状態で、良い雰囲気。イルミネーションのようにライトがきらめく。
17kmまで
第1エイドまではゆっくりといくつもりが、集団のペースに合わせるがごとくスピードが増していく。
35kmまで
第2エイドまでは傾斜のある登り坂があり、そこで集団からふるい落とされるのが悔しかったので、スズメバチエキスを注入。
この区間の道中では、女子1位のワラーチ選手と並走する。沖縄サバイバルレース(沖縄一周約400キロ)に出場するとのことで、モチベーションが非常に高い。元気をもらいつつ、ワラーチの魅力を知る。
なんとかもちこたえる。
53kmまで
第3エイドまではひたすら下りが続く。深夜ながらトラックが猛スピードで通る横を走る。途中霧が深くなり、未知との遭遇があるのではないか!?と期待してしまうほど。この時点で脚が厳しい状態となり、ぼちぼちぬかれ始める。夜が明けて、空が明るくなり始めると安心する。
68kmまで
第4エイドまでは街を歩きながら、エイドまでの残り数キロはひたすら登り。この区間は時計を見ずに周りの牧場を眺めながらパワーウォーク。エイドではアイスを食べたり、戦友と話すことで元気を取り戻す。
85kmまで
第5エイドまでは河口湖も近づき、広葉樹の木陰に助けられながら歩を進める。樹海の区間は涼しさも増し、自然と足が動き出す。
ゴール
ゴールまでは街中を歩く。陽射しも強まり、気温が上がる。汗も止まらず、途中のコンビニや自販機に助けられながらの旅。
ラスト3キロ!という状況になると全く動かなかった脚が動き出しゴール。
ゴール後
ゆっくりと休憩して、ベニ富士の湯。
備忘録。
やはりアスファルトを走ることによる脚へダメージは尋常でない。
奥武蔵の80kmで脚がパンパンに腫れた時よりはマシになった感はある。
今回のレースで短い距離が向いていることが確認された。
そんなレースだったが、思い返してみるとなんだか『良いのではないか』と奥武蔵の時よりもプラスの感想がもてた。慣れとは怖いものだ。
7、8月はクーラーにあたることが多かったり、走る距離も10キロ未満を週に3.4回走る程度のなかで、この距離を動き続けられたことは自分でも驚きである。
残り3キロだったら、キロ10分でいけば30分何も考えずに歩き続ければ到達する。後1時間したら補給しよう。そんな思考の繰り返しである。
gpsウォッチで標高や距離を確認しながら、自分がどの位置にいるのかを確かめる。
まだこれしか進んでいないのか。もうこんな進んでる。と一喜一憂しながら自分の位置を認識できていることも気持ちを保つ要素となっていた。
現実の世界でも自分の位置を自らの視点ではなく、客観的に把握することが心の安定につながるのは同じことなのかもしれない。
また一人になることで、家族がいることが精神の安定につながっていることを強く感じた。
日々の生活に満足できるだけの要素がたくさん潜んでいるのに、外に目を向けすぎることで、つまらない人生になりかねない。
色んなことをして景色が変わり続けることが好きなことも理解しているが、そこにどう折り合いをつけるアイデアを見つけていくかが勝負である。