そんな恐怖心は自分で作りあげたもので、野生動物が聞いたら、鼻で笑われるだろう。~家族が覚醒している時間に走ってしまったら、私の財産は削れていく~
「環境設定」は大事である。
休日の前夜は、何気なくザックにドリンクと塩分タブレット、補給食を準備する。
ついでに、目覚ましは夜の3時にセットする。
これをすれば、単独のレースにエントリーしたも同然である。
身体は否応なしに、3時に一度目が覚める。
ここで、意識が低ければそのまま眠りにつく。
この選択をとってしまったら、休日を後悔して送ることが確定する。
それは家族が覚醒している時間に走ってしまったら、私の財産は削れていく。
それならば、家族が覚醒してない[眠っている]時間を有効活用しない手はない。
根っからの貧乏性なので、この考えにたどり着くのは自然なことだ。
強迫観念に近く、自分を追い込んでいるように見えるが、そうではないと信じたい笑
あるアンケートで、彼氏・彼女に「趣味にしてほしくないもの」にランニングが堂々の一位に輝いていた笑
私はこの結果を見て、完全に納得した。
休日をパートナー[家族]のために費やすのではなく、[走る]という行為に全集中するからだ。
それぐらい中毒性が高く、危険な趣味だということを理解している。
好きなことをやめたくない。だが、家族の方が大事。
そうなってしまったら、「深夜走る」という選択肢にたどり着く人がほとんであろう。
話は戻るが、3時に起床できたら、その休日は勝ったも同然である。
準備をして、登山口へ向かい、家族が起床する7時までに家へ帰ってくれば良い。シンプルだ。
「そんなことしたら、日中眠くなって、辛いだろ!」
そんな声が聞こえてきそうだが、そこは修行であり、慣れてくれば、日常と化す。
それができなければ、[大切なものを失う]そんな覚悟で、休日を過ごしている。
そんなナイトランの実際は、内心恐怖心で溢れている。
真夜中に山を走れば、獣とも遭遇するし、怖い話を思い出して、震えながら走っているのが現実である。
そもそも、そんな恐怖心は自分で作りあげたもので、野生動物が聞いたら、鼻で笑われるだろう。
そんな夜は永遠に続くわけではない。
朝が来るのだ。
陽が上がった時の安心感や高揚感は病み付きになってしまう。
そんな感情の変化を楽しめるのも休日のランである。